新しくまた懐かしく…(俳句日誌)

写真は諦め、俳句の文字画像中心に俳句日誌を綴ります。PNはsemiumi 蝉海です。感想などコメントをよろしく


 


 
流れ樹のむくろの脚に蛇の衣



人の少ないキャンプ地に到着してまず目に飛び込んで来た川に引っ掛かった流木。まるで四つ足の猪が仰向けに死んでいるようでビックリ仰天させられた。

それを見ながらテントを張り、カマドを川原石でかこみ5人でハンゴを炊き楽しく過ごしていた。

翌朝のことだった。

誰かが変なものが流木にヒラヒラしているのを見つけた。

川の真ん中より手前寄りの瀬だが、川が深そうで確かめられない。すると誰かが石を投げてそのヒラヒラするビニールを落とそうとし始めたのである。

何個かの石が流木に当たり乾いた音が響いていた。


『おぃ! 蛇や! 蛇や! やっつけてまえ!』

蛇は慌てて川に飛び込み首から20cmあたりまで顔を上げ下げしながら必死で逃げ出した。

5人は、『殺せ! 殺せ!』と自分が仕留めるつもりで石をどんどん投げたのである。
黒くてちょっと太めだからみんな必死になって投げ続け、誰かの石が命中し蛇は川に流されてしまった。

5人ともあと一泊し蛇の話は一切しなかった。

52年前だが、無知ゆえなる暴力の話である。




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十ミリの蟷螂生まれ鎌を舐む


ロンリーな風に立つ蟷螂生まる



昆虫との触れ合いの日々は、60年前の話になってしまうが、60年後に俳句に出来るほど鮮やかに覚えている方が不思議ではないだろうか…

先日、妻が猫を庭で遊ばしていたら蟷螂の小さな子供が居たそうで、猫がその小さな蟷螂を優しく手で押さえようとするのを見ていたら可笑しかったというのである。

学校前の子供だった自分が、ちょうど猫と同じように地面に伏せてカマキリのこどもを観察していたことを思いだし、昨年例句集に加えた自分の句を二句掲載することにした。

カマキリは生まれた時から親と同じ格好であることを学校で習うことは無くてもすでに草っ原の学校でよく観察して知っていた。




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細かりし青柿を手に抱くごとし



例句集に子無しの句があると必ず拾って掲載してきた。

子無し人生で割りきった生き方が出来るようになるのも、また割りきるような考えになってゆくのも何らかの満たされなかった条件などがもろもろ加わってのことで、仕方なく諦めて割り切らざろう得ない人生になっているだけである。




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フェリー波待宵草を駆け咲かす



先日、長崎の五島列島に待宵草が満開だと云うニュースが流れ『嗚呼行ってみたいなぁ』と思わず思い描いた景色を詠む。

かつて平戸、大島、池島と泊まり掛けで遊んだ景色が様々に重なってきて懐かしい島の旅の句も詠んでおきたくなった。

フェリーの最終便が発つと島に取り残された気分になるが、
もし浜辺で待宵草が一斉に満開だったとしたらこんな素敵な島の夜は無いだろう。




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